なぜ世界での発表を続けるのか?
こんにちは。先週、オーストリアの学会に参加して、ビデオフェスティバルで総合一位を獲得したことをご報告しましたが、今回はなぜ開業しているのに世界の学会での発表を続けていくのか?について、私の思いを書きたいと思います。日本は島国です。それによっていい部分と悪い部分があると思いますが、悪い部分を言えば、やはり井の中の蛙になりやすい状況であると思います。江戸時代には鎖国というまさに国民全体で井の中にどっぷりとつかった状況でした。医学は日進月歩です。日本を出て世界に行くと日本のいい部分と悪い部分が見えてきます。悪い部分は私を含めて、やはり言語つまり英語をうまくしゃべれないというコミュニュケーション不足から消極的になってしまう事でしょう。日本人は奥ゆかしさを大切にする国民性ですが、世界では全く逆なのです。主張が強い人の意見が重要視されるといってもいいでしょう。逆にいい部分はノーベル賞の受賞者を見てもわかるように、アジアでの日本人の受賞者の数はずば抜けています。これは日本人の創意工夫からくるアイデアの捻出が優れていることからくると思います。日本は四季がありますし、台風、地震など自然災害が多い国でもあります。よって人間では、これらのどうにもならない災害に対してアイデアと和の精神で乗り切ってきた部分があると思います。私も日本人としてアイデアを捻出すると言う事にこだわっていきたいと思いますし、このアイデアに関しては日本発信なんだと強く主張していかなければ、世界ではアイデアが盗まれてしまうことは日常茶飯事なのです。よって大学で働いていた時代から開業に至る今でもアイデアが出てくる間は頑張ろうと思っています。そして、その日本から発信したアイデアを世界のどこかの誰かが見てくれていて、更に高名な教授の目に留まるなど自分では予想もしていなかったことも起きます。写真は、アメリカの学会で有名はロバート・オッシャー教授です。先日お会いした時に、「僕は君のビデオのファンだよ」とうれしいお言葉をいただきました。そして、イタリアのブラッド教授にはイタリアのWeb学会で私の特集を組んでいただき、私のアイデアについてイタリアの先生方で45分余りディスカッションするという企画を組んでくれました。あとで私も見ましたが、言語の壁で理解できませんでしたが・・・そして先日の学会では、世界の先生たちとのディスカッションで私の研究を褒めていただき、肩を組んで記念写真を撮りました。非常に光栄なことです。このような至福の時をいただける喜びを感じるたびに、世界で発表を続けていこうと強く思うのです。