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昨年の研究結果がJournal of Ophthalmologyに掲載されました。

[2018.10.01]

こんにちは。台風一過でこの季節にしては汗ばむくらいの天気ですね。さて、今日は論文を書くということについて少しお話したいと思います。医学は日進月歩です。よって、その中で新しい発見をした場合には後世の方々にその情報を伝えていくためには結果を残していかなければなりません。自分で考えついた新しいことを証明するために、科学的なアプローチである実験やデータ解析をし、その結果を発表することになりますが、発表の仕方には大きく分けて二つあります。学会発表と論文作成です。学会発表には口演やポスターなどがありますが、その場にきた多くの方々に見て、聞いてもらえるという利点はありますが、記録としては講演の要旨をまとめた抄録集は残りますが、ほとんどの発表が聞いた方々の記憶に頼られているため、後世に伝える力としては弱い傾向があります。しかし、インパクトのある発表であると、自分の研究を一気に多くの方々に知ってもらえるチャンスでもあり、上手くいけばすぐに世界中に自分の考えた新しい術式などを広めることができます。一方、論文は通例、査読という同じ分野の研究をしている先生に論文を精査され、雑誌に投稿してもある程度の基準に満たない場合は掲載を許されない場合があります。よって、掲載されるまでには非常に時間がかかることが多いのです。また、掲載されても広く、その知見が行きわたるまでには時間がかかります。しかし、逆に掲載されてしまえば、今の世の中では世界のどこでも閲覧することができます。要するに学会発表は即効性、論文はじわじわ効いてくるといったところでしょうか。今回掲載された内容は、昨年に学会発表したものですが、掲載されるまで、1年半も費やしてしましました。大学医局時代に自分が筆頭で書いた英語論文の10本目ですが、この論文はネット上でだれでも読むことができます。写真だけでもきれいなので一度ご覧になってみてください。もちろん、この結果が患者さんへのやさしい白内障手術を実現するための研究内容であることは言うまでもありません。今後も、積極的に発表し論文執筆も続けたいと思っています。

論文はコチラ:https://www.hindawi.com/journals/joph/2018/5027238/

 

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