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歪んで見えます・・・

[2018.06.25]

こんにちは。本日は晴天で暑くなりそうですね。水分補給を欠かさずに、熱中症に注意しましょう。さて、本日は「歪んで見える」という症状についてお話しします。歪んで見える症状の原因として、一番多いのが網膜の病気です。網膜とはカメラでいうフィルムの部分です。デジカメ全盛の時代ですから、フィルムといってもイメージがわかない方は、映画のスクリーンといってもいいでしょう。要するに投影する部分ですね。我々の目は日中の8割以上、この網膜の中の黄斑部という一部分で物を見ています。この部分には錐体細胞という色を認識する大事な細胞が密集しています。よって、この黄斑部に何か起こると歪んで見えるのです。セロファンのような薄い膜が張ってしまう場合(黄斑上膜)もあれば、黄斑部分の網膜の中に水が溜まってしまう場合(黄斑浮腫)、悪い血管が生えてきてしまう場合(脈絡膜新生血管)など様々な病気でこの「歪む」という症状がおきます。以前は、これらの病気に対して、正面からレンズを通して肉眼で診断をくだしていましたが、現在はOCTという網膜を断層撮影できる器械が普及しています。このOCTを使うことによって、網膜だけでなく脈絡膜の病変まである程度わかるようになってきています。さて、黄斑部の病気で有名なものとして、加齢黄斑変性症という病気が有ります。この病気は、網膜の下の脈絡膜から新生血管という悪い血管が生えてくる病気ですが、以前はこの病気に対して手の施しようがない状態でした。しかし、現在では眼に抗VEGFという薬を注射することによって、進行を止めたり、治したりできる様になってきました。しかし、難治性の病気であることは変わりなく、まだまだ治らない方がいるのが現状です。加齢黄斑変性症は、生活習慣も関係していると言われ食生活などや喫煙なども影響すると言われています。この病気を防ぐためには、緑黄色野菜を多くとったり、取れない方はサプリメントなどをうまく活用しましょう。具体的にはルテインが良いと言われています。やはり、バランスが良い食事は大切ですね。ではまた。。。

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