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涙が止まりません・・・とは?

[2019.01.02]

あけましておめでとうございます。今年の年末年始は天候も良く、善行からの富士山の眺めも格別で、癒されますね。年始の診療開始日は1月5日の土曜日からです。土曜日ですので午前中だけとなりますのでご注意ください。さて、本日は涙が出るということについて少し書きたいと思います。涙は上瞼の外側上部にある涙腺から分泌され、その後、目の表面を潤した後、表面のいらなくなったものと一緒に目頭の上下にある涙点から喉・鼻の方に押し流されます。今の時期になると、冷たい風が当たると涙が止まらないという症状をお持ちの方も多いと思いますが、その場合の涙は冷たい風が目にあたって刺激となり分泌が増えたために起こる現象です。このように刺激によって涙が出るということは目の表面に傷がついている場合も起きます。例えば目の表面になにかついていてそれを押ひ流そうとしている体の正常な反応なのです。しかし、刺激がそれほど強くなくても、もしくは刺激がない場合でも涙があ溢れてくる場合には、涙点から鼻の方に抜ける管(鼻涙菅)が狭くなっていたり、詰まっている場合があります。年齢を重ねてくると鼻涙菅は狭くなってくることも多いのですが、若くてもアレルギー性結膜炎などで慢性的に炎症が起きている場合などは、分泌物で詰まってしまう場合もあります。この場合は定期的に水を通すだけで、劇的に改善します。実は、私自身がそうなのですが・・・。自分で鏡を見ながら定期的に水を流すとスッキリします。最初は、涙の研究で尊敬する先生にお願いしていたのですが、最近は鏡で自分でできるようになりました。そういえば、昔読んだ漫画のブラックジャックは鏡を見ながら自分のお腹を切って寄生虫を切除していたなあ・・など思いながら・・・もちろん自分で眼球を手術することなどできませんが、ちょっとした処置はできるようです。涙流でお困りの方がいらしたら、一度お水を通す、通水検査をおすすめします。外来で出来る簡単な検査ですので一度受診してみてください。

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