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目が乾きます・・・なぜ?パート1:油

[2021.03.20]
こんにちは。だんだんと暖かくなってきましたね。緊急事態宣言もようやくあけますが、まだまだ心配な日は続きそうです。さて、今回は目が乾くということについてお話ししたいと思います。この分野はいくつかのパートに分けてお話しします。さて、目が乾くというのは、病名で言うとドライアイですが、これは一つの原因ではなく様々な要因で発症します。涙は、三層構造をしていて、表面から油→水→粘液→(角膜)となっています。涙は油が安定していることによって水の蒸発を防いでいるのですが、この油に分泌もしくは性質が悪い場合などの異常があると水の成分が蒸発してしまい、涙液は安定しません。イメージとしては油ギトギトの豚骨ラーメンはアブラが浮いているため湯気が少ないですが、箸を入れるとアブラの層がはじけて湯気が立ちますよね?こんなイメージです。この油は瞼の淵・まつ毛の根元の内側にあるマイボーム腺から出ています。このマイボーム腺の機能が悪いとドライアイになってしまうのです。昔、まつ毛の内側にアイラインを引く女性のメークがはやりましたが、ドライアイの観点から見ればもちろんよくありません。また、このマイボーム腺という分泌腺は非常に奥が深く、ドライアイの最近のトピックでもあります。詳しくはLIME研究会(私も会員にさせていただいております)のHPをご参照いただければより詳しくわかりますが、日ごろのケアがとても大切です。ケアとは一日に2回程度、瞼を5分くらい温める。そして、瞼の淵を洗うことです。これには専用シャンプーを使ったほうがいいです。普通の洗顔料だと、目に入ったらしみてしまいますよね・・・また、当院ではマイボーム腺機能不全の画期的な治療法であるIPL治療(自由診療)も取り入れております。自由診療の扱いですが、非常に安全で画期的な治療です。ご興味のある方は、診察時にご質問ください。次回は、涙の水の分泌の方についてお話しします。ではまた・・・

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