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臨床研究報告

医学は日進月歩です。善行すずき眼科でも医学の発展に貢献する

ために学会発表・論文発表を積極的に行っています。

ここでお知らせする臨床研究は過去のデータを使って

比較するものであり、患者様への侵襲はありません。

また、個人を特定化できない状態でデータを解析します。

医学データの使用を拒否される方は受付に申し出ていいただければ

幸いです。

また、学会において教育のために手術画像などを使用することもあります。

個人が特定されるような画像は決して使用しませんが、

使用を拒否される方は受付に申し出てください。

また、例えデータ・ビデオの使用を拒否されたとしても治療方法などに

一切影響しません。

<研究内容・善行すずき眼科倫理委員会開催結果>

1:2021年4月25日開催

白内障手術におけるヘッズアップサージャリーの有用性

方法:2020年12月~2021年1月において当院において行われた合併症のない

  白内障手術72例において、ヘッズアップサージャリーを使用した群36眼

  使用してない36眼の2つの群で角膜内皮細胞減少率、前房内フレアー値、

  手術時間を後ろ向きに検討・評価する。

倫理委員会結果:承認

2:2021年8月11日開催

題目: テクニスアイハンス TM の目標屈折度数の違いによる中間・近方視力の検討

研究概要:テクニスアイハンス TM(J&J)はステップやゾーンを設けずに中心部分で徐々
にパワーを増加させることによって、従来の単焦点眼内レンズ(IOL)と比べて、なだらか
な焦点深度を示す。目標度数を遠方におく場合に中間視力の向上が期待される IOL である。
今回、我々は目標度数による中間視力~近方視力の違いを後ろ向きに検討する。対象は善行
すずき眼科においてテクニスアイハンスを用いた合併症のない白内障手術施行である。目
標度数を 0 とした群を 0 群、−1 とした群を−1 群として、後ろ向きに検討する。検討項目
は術後1か月後の矯正遠方視力、遠方、100 ㎝、70 ㎝、50 ㎝、40 ㎝、30 ㎝の裸眼視力で
ある。角膜乱視1D 以内の症例を適応とした。

倫理委員会結果:承認

3:2022 年 1 月 26 日開催

題目: テクニス®眼内レンズプラットフォームにおける光学部形状による距離別裸眼視力の比較

研究概要:

【目的】同じ眼内レンズプラットフォームで光学部デザインが異なる焦点深度拡張型、連続

焦点型、高次非球面構造型、通常の単焦点の4種について近方~遠方の裸眼視力を比較検討

し、それぞれの眼内レンズの明視領域を解析すること。

【対象と方法】当院にて 2018 年 6 月から 2022 年 1 月までに施行された合併症のない白内

障手術においてシングルピースのテクニス®シリーズ(AMO)眼内レンズ挿入例:70 名 70

眼を対象に、回折構造である焦点深度拡張型:SF 群、連続焦点型:SG 群、回折構造でない

高次非球面構造型:EH 群、通常単焦点:TE 群とした。術後1ヵ月の 5m、1m、70 ㎝、50

㎝、40 ㎝、30 ㎝の裸眼視力、薄暮視下コントラスト感度(グレアなし、グレアあり)を比

較検討する。

倫理委員会結果:承認

 

4:2022年8月17日開催

題目:ねじ式開瞼器による眼圧上昇の検討

研究概要:

目的:白内障手術において開瞼を維持するために開瞼器を用いる。

ねじ式開瞼器は、開瞼幅を維持することができ、

術中の視野の確保に非常に有用であるが強制的に開瞼することで眼圧が上昇し、前房が不安定化する要素となりうる

。よって、眼圧の上昇の程度によっては術中のボトル高(眼圧)の設定を考えなければならない。

今回、ねじ式開瞼器を最大限に開大したときの眼圧の上昇率を検討する。

方法:対象は2022年6~8月に善行すずき眼科にて白内障手術を目的に術前検査を行った100名200眼である。

点眼麻酔後に座位にて、ねじ式開瞼器を装着する前後の眼圧を測定し、また開瞼幅を測定した。

眼圧測定にはiCarePRO(M.E.Technica)を用いた。これらのデータをレトロスペクティブに解析し、

開瞼することによる眼圧の上昇率を算出し、実際の手術に対して影響するかを検討する。

審査結果:承認

 

5:2023 年 6 月 16 日開催

題目:イエローフィルターを用いたNGENUITYと顕微鏡における白内障手術の前嚢切開のパラメーターの比較

研究概要:

目的:白内障手術は一般的に顕微鏡を用いて実施されるが、最新の眼科用3次元映像システム「NGENUITY(エンジェニュイティ)3Dビジュアルシステム」は、従来の顕微鏡による手術より、鮮明でクリアな映像が得られることでさらに安全な手術が期待できる。

よって、本試験では白内障手術患者様において、NGENUITYのデジタルフィルター機能を使った手術と顕微鏡の手術を比較する。

方法:2018年6月から2023年5月までのカルテ情報を調査対象とし、上記期間内に顕微鏡もしくはNGENUITYを用いて白内障の手術をした合計30症例を対象とする。

利用する情報は、電子カルテに記載のある診療記録、検査データおよび手術映像を利用する。本研究の評価項目は、手術時の視認性、前嚢切開の形、視力やフレア値などである。

審査結果:承認

 

6:2023 年 8 月 2日開催

題目:Ball tip鑷子の開発と有用性の検討

研究概要:

目的:Ball tip鑷子の有用性と効果を評価判定すること

対象と方法:Ball tip鑷子(イナミ)は鑷子の先端が直径0.85mmの球状になっている鑷子である。鑷子はチタン製で、全長79mm、先端に向かって27.1mm弧を描いた構造となっている。有鈎鑷子であるが閉じたときには球状となり、結膜などの組織を傷つけない構造となっている。今回、この鑷子の評価を様々な眼科手術で行った。まずは、白内障手術のサイドポート作成時のカウンターをあてる際の眼球への侵襲低減、切開創やCCC作成時にサイドポートより球状の先端を挿入することにより眼球を固定・制御する効果。翼状片手術の際にフラップを接着させる際や硝子体手術時にトロカールを取り除いた後の自己閉鎖を促す切開創のマッサージ効果など様々な手術においてその効果を臨床的に録画画像により検証する。

審査結果:承認

 

7:2024 年 1 月 24日開催
題目: Impress®とEyhance®の目標屈折度数の違いによる中間・近方視力の検討

研究概要:


目的:TECNIS Eyhance®(J&J)とVivinex Impress®(HOYA)は回折構造を用いずに、従来の単焦点眼内レンズ(IOL)と比べて、なだらかな焦点深度曲線を示す。目標度数を遠方におく場合に中間視力の向上が期待されるIOLである。今回、我々は目標度数による中間視力~近方視力の違いについて2つのIOLを比較検討する。
対象と方法:対象は善行すずき眼科において合併症のない白内障手術を施行した症例である。目標度数を0としたEyhance®(E-0)、Impress®(I-0)、-1とした群をEyhance®(E-1)、Impress®(I-1)とし後ろ向きに比較検討する。検討項目は術後1か月の矯正遠方視力、遠方、100㎝、70㎝、50㎝、40㎝、30㎝の裸眼視力である。また、コントラスト感度を測定している症例にかぎり、これに加えて比較検討する。角膜乱視1D以内の症例を適応とする。目標症例数は各群で30眼程度とする。

審査結果:承認

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