まぶたが腫れてきました・・・
こんにちは。台風21号が全国的に大きな被害を引き起こしておりますが、被害にあった方々、心よりお見舞い申し上げます。さて、本日はまぶたが腫れるという症状についてお話しします。まぶたが腫れる原因は大きく分けて二つあります。細菌などによる感染症とアレルギーです。感染症の場合には、ほとんどが痛みを伴い、赤くなってきます。赤くなるとは血管が拡張して血液成分が、集まってきているためで細菌と身体が戦っている証拠です。そこでは、戦争のようなものが起こっており、それを炎症と呼びます。病名としては麦粒腫(いわゆるものもらい)、急性化膿性霰粒腫などが多いですが、治療としては抗生剤ということになります。目薬のみでは、患部に届きにくく、多くの場合、抗生剤の内服薬をのんでいただきます。軽度であれば治療開始後、数日で軽快しますが、ひどい場合になると、目の周りに広範囲に細菌感染が広がる蜂窩織炎という病態になることもあります。この場合には、抗生剤の点滴による入院治療が必要となってしまうので、早めの治療が必要です。腫れている部分が、熱を帯びてきて、全体的に硬くなってくる場合には要注意です。但し、痛みがなく、しこりのようなものが出来ているだけの場合には霰粒腫という袋状の中に油脂成分がたまってくる病気の場合が多く、この場合には切開、いわゆる手術をすると軽快します。一方、アレルギーの場合には、かゆみが強かったり、触った感じではブヨブヨしていて柔かいことが多いです。この場合には、冷たいタオルで冷やしてあげると軽快しますが、アレルギー性結膜炎や全身が何かに対してアレルギーを起こしている状態の可能性もあるので、内服薬が必要な場合もあります。また、肝機能障害などの全身の病気によって腫れてくることもあります。少しでも違和感を感じたら、眼科に行きましょう。早期の治療がやはり大切です。では。。。