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白目に何かあるんですけど・・・?

[2020.11.04]
こんにちは。またまた久々のブログ更新です。最近は受賞や学会報告ばかりだったので、今回は少し医療相談について書きます。白目つまり、眼球結膜+強膜の部分に何かを見つけていらしゃっる方がいます。ほとんどの場合、急ではなく前から何となく気になっていたという方が多いです。まずが内眼角、つまり鼻側の白めの部分です。ここにはよくクリーム色のシミのようなものができ、時々そこが赤くなるという方がいます。これは瞼裂斑という年齢的なシミのようなものですので心配ありません。若干隆起してるので時々、瞬きによってこすれて炎症が起こり瞼裂斑炎といって赤く炎症を引き起こす場合があります。この場合にはステロイド点眼とドライアイに準じた治療でよくなることが多いです。鑑別には結膜フリクテンという病気もありますが、治療としてはほぼ同様です。また、ずーっと充血していて白目が黒目に入り込んできた・・・この場合は翼状片という病気です。これは、点眼で治すことができず、手術が必要となります。ただし、翼状片の手術は再発が多く、最初の術式が大切です。当院では遊離弁移植という再発が少ない術式を取っております。また、急激に充血が強くなり隆起してきた場合が一番要注意です。この場合は悪性腫瘍が疑われます。私もこのような悪性腫瘍の患者さんを診ておりますが、初期に発見できれば単純切除で治癒することも多いので、是非早めに眼科に行きましょう。また、内眼角に限らず、水膨れのようなものができたという方もいます。これは結膜嚢胞やリンパ管拡張症といわれるもので、これも外科的な切除ですぐに治ります。このように白目に何かある場合は手術的加療の場合も多いですが、手術室に行かなくても外来で簡単に処置できる場合もあるので、怖がらずにまずは眼科にかかりましょう。では。。。

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