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目の前に虫が見えます・・・なぜ?

[2018.06.15]

こんにちは、まだまだ梅雨の季節まっさかりですね。気持ちが沈みがちの方も多いかと思いますが、夏休みの楽しみを考えて、日々乗り切りましょう。本日は「虫みたいなものが目の前に動いて見えるんですが・・・」という症状、つまり飛蚊症について書きたいと思います。物を見るということは、光が角膜(黒目)⇒水晶体(レンズ)⇒硝子体⇒網膜(フイルム)⇒視神経⇒脳という順路をへて、脳で情報を解析できて初めて「見える」ということになります。この順路の中で、硝子体(しょうしたい)と呼ばれる組織は、透明なツタのようなものが眼の中にはとぐろを巻いて入っています。若いうちは、この硝子体は網膜と張り付いていますが、年齢を重ねるごとに、網膜から外れてきます。もともとゼリー状のものですので、目を動かすとそのゼリー状の中にある網膜から外れた硝子体の濁りが視線の中に入ることによって虫のように見えるのです。ほとんどが、年齢的なものであり、次第に慣れてきて見えなくなる、つまり気にならなくなるため問題にならないことが多いのです。ただし、硝子体の根っこの部分は取れないため、網膜から外れてくる際に弱い部分あると余計な力がかかり引っ張られることによって破れてしまい、そこからお水が入ると網膜剥離という状態になる場合もあります。もちろん、目の中の炎症が硝子体に波及する場合、網膜から硝子体への出血などでも虫のように見えたり、黒い影が見えたりすることがあります。注意すべきは、突然虫が増えたり、スミを流したようなものが見えた場合です。早期であれば、レーザー治療やお薬によって事無きを得られることが多いです。症状が出たら、まずは精密検査を受けることが大事ですね。ただし、眼科受診をする際には、ご自分で車を運転してくることは避けましょう。眼の精密検査を受けることができない場合があります。症状が出たらほっとかない、やはりどんな病気もそうですね。ではまた。。。

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