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花粉症の季節になりました。

[2019.03.08]

やっと春らしい陽気になってまいりました。いかがお過ごしでしょうか?寒さから解放されたと安心はできません。そう、花粉症の季節です。花粉症とは言わずと知れた、スギからでた花粉に対しての生体内の過剰反応、つまりアレルギーです。我々の体には自分でないものを排除しようとする免疫反応というものがあります。抗原という自分でないものに対して、体は反応します。花粉症を例にとってみると、かゆくてかくという反応は、体についているものを取ってくれという指令ですし、鼻水や流涙はそこについているものを押し流そうとする反応です。眼科ではアレルギー性結膜炎という状態となります。アレルギーの一番の治療は抗原に曝露しないことですが、杉の木が多い日本ではそれも厳しいので、マスクをしたり保護メガネをしたり、薬を飲んだりつけたりします。眼科の薬は点眼薬ですが、大きく分けて二つあります。アレルギー薬とステロイド薬です。アレルギー薬はヒスタミンなどのかゆいという感覚を引き起こさせる伝達物質がスイッチ(受容体)にはまらないように防ぐ作用とその伝達物質を飛ばさないようにする作用のお薬があります。これらのアレルギー薬には大きな副作用はありませんが、かゆみが強くなってくるとアレルギー薬だけでは効きにくくなってきます。そこで、使うのがステロイドです。ステロイドは即効性があり、炎症をすぐに抑えてくれるため、かゆみを引かす効果としては非常に良いのですが、感染症などに対する反応を抑えてしまったり、人によっては眼圧(目のかたさ)が上がってしまい、緑内障を引き起こす原因にもなるため、眼科でのフォローアップが大切です。やはり、それぞれの部位に応じた専門家での加療が大切なのです。目のかゆみを感じたら眼科に受診しましょう。

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